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人生脱力して横認識

【BMS】手首皿完全固定に転向するにあたっての体験レポート

はじめに

お疲れ様です。玖珠すとりです。

運指変更にあたって、どんな練習をするべきなのか?といった記事のエントリがあまり存在していなかったことから、個人的にどのような過程を経て運指変更に至ったかについて今度まとめたいと考えています。

【BMS】GENOSIDE 2018 段位認定 発狂五段に合格しました&死亡シーン集 - すとり.toLog()

失念しておりました。。。

一ヶ月ほど前にメインの運指を1048式+ベチャ押しから手首皿完全固定に変更しました。 運指を崩す必要性がなく、皿複合の得意な手首皿運指には以前より興味があり、先日皿側の小指を怪我した際にノリで運指転向しましたが、違和感なくプレーできる程度に馴染んできました。

自分自身手がそこまでデカいわけではないこともあり、運指転向の際には慣れた運指からの変更に対する恐怖心がありましたが、意外となんとかなったので手首皿を用いるハードルはそこまで高くないのではと感じました。 一プレイヤーの視点から手首皿運指の転向についての参考になることを願い、ぼくが手首皿運指の習得に際して感じた手首皿運指の特徴、および転向からこれまでで経た経験をまとめます。

  • 手首皿への転向を検討されている方、及び、手首皿に転向途中の方にとって参考になればと思っております。

  • あくまで一プレイヤーの視点ということで、今回まとめたことが全てとは私自身思っておりません。 一つの意見、一つの経験として捉えていただければ幸いでございます。

  • 筆者は本家中伝/発狂4段でコンフィできね〜くらいの地力時に手首皿への変更を行いました。

  • 手首皿のメリット等については他の方がとても素晴らしい解説を残されているため、手首皿自体の強み/弱みについてはそちらの記事を参考にされるのが良いかもしれません。

  • 連皿譜面については私の練度不足もあり今回は解説できません。 ある程度の皿複合要素のある地力系の譜面で手首皿を普段使いできるようになるまでといった趣の経験談になるかと思います。

(ちなみに私は連皿譜面時には小指皿ベチャ押しを主に使用しておりますが、周囲のプレイヤーを見る限り手首皿を用いて連皿譜面を攻略することも十分に可能だと感じております)

実際に手首皿に転向してよかったこと&悪かったこと

よかったこと

皿絡み譜面に耐性が得られた

以前より手首皿の皿複合耐性について魅力を感じていましたが、実際にプレーしたうえで改めて肌感覚で手首皿の優位性を感じました。

小指皿時代にはMENDESやコンフィ等の譜面に対して強い苦手意識を感じていたのですが、運指転向を行ったことでMENDESはハード、コンフィはイージーと、どちらの譜面もクリアランプを更新することができ、全てのデバイスに指をアサインし続けられることによる優位性を強く実感しました。

この特徴は特に高物量の鍵盤を処理しながらスクラッチを処理する必要のある本家の地力B〜や発狂BMSの譜面に対して有効であると感じています。

鍵盤の認識に専念できるようになり、結果として認識力の成長が早まった(仮説)

この点に関しては実際に転向してみて気づいた点になります。

複数の運指を持たず、全ての配置を理論上はホームポジションで取れる手首皿は運指のバリエーションを持つ必要がないため一つの運指の成長がそのまま地力の向上となる = 成長が早いという話はよく耳にしますが、自分の過去と比較して、あまりスクラッチの配置されていない譜面の見切りに関しても成長速度が向上したような感覚があります。

この理由については完全に自分の推測なのですが、乱打処理中に目線の固定を妨げられる要因が減少し、曲を通して鍵盤認識に専念することができるようになったためであると推測しています。

以前の運指で皿複合系の配置をプレーする際、スクラッチの付随する鍵盤で意図しない形のミスを出してしまうことがありました。運指を切り替える忙しさの関係で皿側の手でミスを出すのは理解できるのですが、そうではなくどういうわけか鍵盤側の手が担当する鍵盤もうまく押せていませんでした。

おそらく以前の私は、スクラッチの絡む乱打譜面において運指の変更を余裕を持って行うため、ある程度鍵盤よりもスクラッチを重点的に認識することを無意識下で行っていたと感じています。視点に関してもスクラッチを含めた8レーンの中心を意識しておよそ4鍵盤と5鍵盤の中間地点あたりを認識していたことが多かったです。

手首皿を採用したことでスクラッチを強く意識せずとも処理できるようになったことで、視点が以前よりも鍵盤側のレーンに向けられるようになり、7レーンの中心の4鍵のあたりを注視するようになりました。その結果、7つの鍵盤を均等に認識する純度の高い横認識を行うことができるようになったのではないか?と考えています。 以前は乱ハズレなどで左側に寄った際BPを多く出してしまっていましたが、レーンの中心を認識できるようになったことで少なくとも認識面では譜面の偏りによる見切りにくさを感じにくくなって来たような体感があります。(打鍵できるとは言ってない)

また、皿側と鍵盤側で認識を行き来する必要がなくなったことで、曲を通して同じ点を凝視し続けることができるようになりました。そのことが目線の固定につながり、目線を必要以上に上げたり下げたりすることが少なくなったと感じています。

認識のキャパシティを超える譜面に関しては、目線を下げずできる限り固定することが攻略上重要であるという点については多くの方が語られていますが、その点についても乱打中のスクラッチの操作に対して優位性のある手首皿を用いることで、以前より鍵盤の認識に集中できるようになったのだと推測しております。

悪かったこと

手を痛めそうになった

運指変更の際地力が低下することに対しての恐怖心があり、普段の練習と同程度の時間/同程度の譜面での練習を行っていましたが、数日続ける中で手に疲労感を感じるようになりました。それもスクラッチ側の手だけではなく鍵盤側の手にもこわばりを感じるなどしていました。

運指変更による多少の違和感は覚悟していましたが、思ったよりも自然に操作ができてしまったことで普段同様のプレーをしてしまっていましたが、やっぱり最適化されていない部分があったのだと思います。

運指変更にかかる時間は想定よりも短いものでしたが、それなりに長期間継続的に運指を意識的に使っていく必要があると感じるので休息を多めに取ったりアイシングしたりといった部分でケアしてあげる必要があったな〜と感じています。 自分自身焦りの中での運指変更でしたが、継続的にやっていく中で最適化されていく部分は間違いなく存在していたと後から思うので、気長にやっていくのが一番だと感じました。

手首皿に転向するときに考えていたこと&やったこと

考えていたこと

立ち位置の変更について

手首皿を用いる場合、掌底で無理なくスクラッチを回す必要があります。 以前はモニターに対して平行に立って両足を等間隔に開いて…といった立ち位置でしたが、その立ち位置では少し体勢が苦しく感じたことでより皿に近い立ち位置を取るようになりました。

以前よりも靴一個分ほど外側に立ち、内側の足を若干だけ後ろに引いてやや半身に構えるようにしたところ運指面での窮屈さを感じにくくなりました。

打鍵時の意識について

運指を変更した際、以前のように脱力ができないことに課題感を感じていました。以前から1048式を用いていたことで皿側に関しては思ったよりもすぐに馴染んでくれたのですが、以前と立ち位置が違うことで腕からの力の伝え方を見失ってしまっていたことに要因があり意外にも非皿側の打鍵に強い違和感を感じていました。

立ち位置を変更したことにも関連する部分なのですが、打鍵感覚の違和感を感じていた要因として大きかったのは力みの生じやすい方法で打鍵を行っていたことが影響していたのだと振り返っています。

鍵盤側の腕を外側から内側に向けて配置し、鍵盤に対して正面にそれぞれの指を配置していたf:id:bulletlife4:20181229075754j:plainのですが、腕を持ち上げるために必要以上に肩周りの力みが生まれていたこと、及び、体の中心から腕が離れることで打鍵の反動を強く感じ、指の動きが阻害されていたように思います。

そこで、以前同様脇を締め体に近い位置で打鍵を行うように意識の変更を行いました。鍵盤に対して少し斜めから打鍵を行う形になります。f:id:bulletlife4:20181229075856j:plainその際、簡易的なギプスを用いて体から非皿側の手が離れないようにして意識付けを強く持って取り組んだ結果、以前と同様の脱力感を持って指押しを行うことができるようになりました。

非皿側の鍵盤に対してスクラッチ側から斜めに指を配置することに最初は違和感を感じたのですが、意外と短い時間で自然に感じるようになり、1〜2週間程度で以前と遜色ない程度まで問題なく打鍵を行うことができるようになりました。

やったこと

といっても特に手首皿を意識した練習はしていません。普段の選曲に手首を用いる程度で良いと思います。1048式からの変更であったこともありおおよそ2週間もする頃には以前の挑戦段階の譜面でも同程度のBPに収まるようになりました。

一回のプレーで長時間用いると言うよりはできる限り継続して毎日ちょこちょこやっていったほうが定着は早くなると感じました。

個人的に今回手首皿転向にあたって幸運であったと感じている点として、当時自分が小指を怪我しており小指皿を使いたくても使えない状況であったという点があります。

初期段階では思うようなプレーができずフラストレーションを感じると思いますが、ある程度の期間を持って運指習得を試みない限りおそらく手首皿というある種特殊な運指が定着することはないと思います。

BPが出まくってモチベーションが下がる部分はありますがすぐに以前のBPを抜けるようになる(なった)ので必要経費と割り切るのが良いと思います。

おわりに

1048式 完全固定 手首皿(川柳)

この辺の話でぼくが話せそうなことでしたら@bullet_lifeまでなんでもおっしゃってください。ぜひ皆さんとお話したいです。

お疲れ様でした。玖珠すとりでした。